勇気って何?一人の女の子に教わった勇気の出し方
メルマガに登録すると3ヶ月で13万円の
「やりたいことを形にする」講座
はじめてらすの講義動画を無料でプレゼント中
~人気記事はこちら~
・ハッピー黒板誕生秘話
・褒めない叱らない教育を
・いなくなって初めてその人の本質
・1年最後の日。子供との涙の別れ
最近、LINE@やメッセージで
「勇気」について相談を受けることが多くなりました。
「〜をしたいけど怖い」
「〜をしたいけど反対されていてどうしようかと思っている」
「〜をしたいけど一歩踏み出せない」
そんな風に悩んでいらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
以前反響があった「勇気の出し方」の記事はこちら↓
今日は、実際に起こったある女の子のエピソードを交えつつ
勇気の出し方
についてお話をしていこうと思います。
そもそも勇気って何?
まず初めに、勇気ってなんなのだろうか?というお話をします。
辞書によると
いさましい意気。困難や危険を恐れない心。
と書いてあります。
しかし、それって本当の勇気だと言えるのでしょうか?
勇気があるという人は
何も恐怖を感じない人のことなのでしょうか?
「え?怖い?そんなの感じたことないね。全然余裕でしょ。」
という謎のポジティブ人間=勇気がある人なのでしょうか?
私は違うと思います。
私は、本当の勇気とは
「失敗や困難に不安や恐怖を抱えながらも、それでも一歩ずつ前へ踏み出せる人」
なのではないでしょうか?
これを教えてくれたのが一人の女の子でした。
女の子に学ぶ勇気の出し方
この日、授業で話し合いの授業が行われました。
議題は「忘れ物を減らすためにどんなことができるか」
最近、忘れ物が増えてきていること、忘れ物をしてもあまり危機感がないことなどがクラスの中で問題になっているということで、クラスのある子の提案でこの議題が話し合われることになりました。
そして、いろんな発言が出る中
ふと私は思ったのです。
(あれ?発言している子たちはみんな忘れ物が少ない子達ばかりだ。本当は忘れ物をしている子たちの本音や意見を聞きたいのに)
そこで私は、「最近忘れ物自分で多いな〜と思う子〜」と手を挙げてもらい
「その子たちの意見が聞きたいな。発表してもらうから考えて!」と言いました。
しかし、今回の主人公の女の子は発言がとても苦手
その心理として「自分の発言したことが間違ったり、変なことを言ったりすることで、周りに笑われるんじゃないか。周りから変な目で見られるんじゃないか。」という不安や恐怖で発言ができないということを話していました。
ここに勇気の原点があります。
先ほどもお話した勇気とは
「失敗や困難に不安や恐怖を抱えながらも、それでも一歩ずつ前へ踏み出せる人」
その不安や恐怖は
実は全て自分が作り出している
ということがわかります。
ここを認識できるかどうかが鍵です。
事実、発言をするとき、周りの子はしっかりと話を聞こうとしていたし
誰もバカにすることはありません。
現実は何も起こっていないのです。
まだ何も起こっていないことが、あたかも100%起こると頭の中で大きく大きくしてしまうことで、恐怖はより一層膨れ上がっていくのです。
この後、この子はどうなったでしょう。
実は、発言のために立ち上がることができなくなってしまいました。
何分経っても、何十分経っても
勇気は周りからはやってきてくれません。
友達が近くに集まってきて「大丈夫だよ。」「あの意見に対して賛成だけでもオッケーなんだからね」そうやって背中をさすります。
それでも、一歩が踏み出せずに、時間が過ぎていきます。
ここで、もう一つ教訓です。
「恐怖は時間が経つと倍増していく」
恐怖は心の中で自分が作り出しているものです。
なので、時間がたてば経つほど、増えていきます。
このクラスはとても暖かいクラスで
授業時間が終わっても、彼女が勇気を出すのを待っています。
次の時間が給食だったのですが、給食の時間が10分遅れても、全員が彼女を応援していました。
私自身「これ以上はかわいそうだな。トラウマ になってもいけない。」
そう思う気持ちもありました。
しかし、彼女と昔話をしていたこと、そして、一歩踏み出そうとする姿勢が見えていたため、後少し、後少しと見守ることにしました。
周りに人が集まって
「私も発言苦手だからわかるよ。頑張ろう。」
「賛成!って言っちゃえば大丈夫!」
「〇〇ちゃんならできるよ」
そう暖かい声をかけてくれます。
しかし、私はわかっていました。
そうやって応援される方がプレッシャーは大きくなる。
暖かいし嬉しい反面。
みんなの期待に応えないといけないという思いがプレッシャーになって恐怖が増えていくのです。
最終的に、発言をするために立ち上がることまではやろう!
ということになり、みんなでそれを見守り、応援しました。
「じっと見てるからやりづらいでしょ。みんな普通にしていようよ!」
「みんなが立っていればいいんじゃない。日直!終わりの挨拶だ!」
そんな感じで周りも優しくサポート。
そして
ついに
彼女が動きました。
授業終了から10分。
勇気を振り絞って立ち上がることができました。
「やった〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「すごいじゃ〜〜〜〜ん!!!!」
拍手と歓声が飛び交いました。
ここでまた一つ教訓です。
勇気は、自分の中からしか出てこない。
勇気は行動することで湧いてくる。
どれだけ応援されても、支えられても
最後は自分。
どれだけ彼女は勇気が必要だったのか。
相当の勇気が必要だったに違いありません。
その一歩は普段席を立つなんていうものの勇気とは比べ物になりません。
周りから注目されているというプレッシャー
自分がみんなを待たせてしまっているという思い
みんなが自分に期待しているという感覚
迫り来る時間
そんな大きな重圧を全て受け止め
一歩踏み出すことができた彼女に、私は本当に心から拍手を送りたい。
そのあと、少しその子と話をしてみると
「緊張した〜」と晴れやかな顔で言っていました。
友達とすごく笑っている表情が見られました。
もしかしたら、この指導法は間違っていたかもしれません。
しかし、現場にいるからこそ、その子の表情や姿勢を見ているからこそ
この待つ姿勢は間違っていなかったと確信できました。
これで発言ができるようになるわけではないと思います。
しかし「勇気を出すには、自分が動く」ということを実感してもらえたと思います。
そして、「友達のあたたかさ」も
そして、黒板はこんな黒板を書きました。