小説「ハッピー黒板」vol4
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・ハッピー黒板誕生秘話
・褒めない叱らない教育を
・いなくなって初めてその人の本質
・1年最後の日。子供との涙の別れ
見慣れない封筒。そこには
「4年4組 田中あおい様」と書かれてあった。
(うそ?だって、私、黒板に名前書いてないよ。文字もいつもよりもぐちゃぐちゃだったから、先生だって私の文字って分からないはず。なのになんで私ってわかったの?)
「おはよう!あーちゃん!」
唯が遠くから叫んだ。
あおいはあわてて手紙をランドセルの中に押し込んだ。
「ねぇ!手紙来てた?今日、あの日からちょうど一週間じゃん!」
「ああ、手紙?来てないよ。うわさだって言ったじゃん。あんなの嘘嘘!それより、最近、唯宿題ちゃんとやってきてるね。今日もやってきた?」
とっさに話題を変えた。
「宿題はやってきたよ。手紙来なかったんだ。残念〜。」
あおいはとっさに嘘をついてしまった。まだ手紙のことがあおい自身信じられなかった。さらに、その手紙を見せてなんて言われたら、何を書いたのかがバレてしまうと思ったから。
その日1日、あおいは、ランドセルに入っている手紙のことで頭がいっぱいで、授業に全く集中できなかった。
家に帰ると、ダッシュで自分の部屋へ入り、ランドセルを開けた。
茶色の封筒、見慣れない文字。考えれば考えるほど訳が分からなくなる。
「考えても仕方ない。よし、中身を見てみよう!」
震える手で封を開けた。
4年4組 田中あおい様
こんにちは。ハッピー黒板をご利用いただき、ありがとうございます。
私は、ハッピー黒板管理人「笑顔の配達人」と申します。
ハッピー黒板に書いていただいた内容に関する「新しい考え方をお伝えする」ことが私の役目。
この手紙を受け取ったということは、あなたには「人生を変える力と勇気」があるということです。
この手紙は、その力がある方にしか届きません。
これから書かれてあることが必ずしも正解とは限りません。新しい考え方をお伝えするだけです。しかし、そこから何を考え、どう行動するかによって人生が大きく変わっていきます。
もし、あおい様が、今より幸せな人生を生きたいと感じたのであれば、二枚目より先をお読みください。
そして、ここより先をお読みいただくにあたり、条件が一つだけあります。それは手紙の最後に書いてあります。
安心してください。その条件とは、これを読み終え、あなたの人生が幸せになった時、必ず行いたくなることですから。あおい様の人生がより幸せになりますように
「笑顔の配達人」
一枚目にはこう書いてあった。