小説「ハッピー黒板」vol5
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・ハッピー黒板誕生秘話
・褒めない叱らない教育を
・いなくなって初めてその人の本質
・1年最後の日。子供との涙の別れ
「何?この手紙。ハッピー黒板?あのボロボロな黒板がハッピー黒板?笑顔の配達人?この人は一体何者?」
あおいは不安になった。
あおいがあのハッピー黒板に書いたことは「なぜ勉強をしなければいけないのか」
その答えに、周りの大人は答えられなかった。
いや、答えてくれても納得できていなかった。
そんな難しい問題にこの「笑顔の配達人」は新しい考え方を伝えてくれると言っている。
しかし、それを知った後にある「条件」って?先に教えてくれないなんてずるい。お金を払えなんて言われないかな?だって相手は、黒板の文字だけで私って分かっちゃう人だもん。
家だって簡単にわかっちゃうよ。怖い。でも・・・
「もし勉強や宿題をやる理由が見つかったら。もっと私の人生ハッピーになるかも。それが本当なら知りたい。勉強をしたくなるような新しい考え方を。」
あおいは、二枚目を読む決心をした。
あおい様。これを読んでいるということは、自分の人生を幸せにする決心がついたということですね。
それでは、早速人生をハッピーにしていきましょう。
あおい様の悩み。
それは、「なんで勉強をしなければいけないのか」でしたね。あおい様はこの様にお考えではないでしょうか?
「勉強をする理由は、将来幸せに過ごすため」
「勉強をしておいたほうが、しないよりはいい人生を送れそうだから」
または
「やらないとお母さんや先生に怒られるから」
「先生が宿題を出してくるから仕方なくやっている」
どうでしょう?一つくらいは当てはまったのではないでしょうか?
でも、あおい様は納得できていのでしょう。多分、こう考えているからではないですか?
「本当に勉強をしたからって幸せの人生が送れるの?」
「本当に勉強できた方が幸せなの?」
「この勉強は本当に将来役に立つの?」
もし、本当に勉強をして、〇〇大学に入ったら、必ず死ぬまで月に100万円もらえて、素敵な彼氏が見つかって、病気もしないで幸せになれると法律で決まっていたら、もしかしたらあおい様も勉強に対して本気になっているかもしれません。
しかし、周りの大人やニュースを見てもそうだとは言い切れない。
頭がいい弁護士さんが捕まることもあれば、会社が倒産して、社長さんが1日でいホームレスになることもある。病気なんて誰でもなることもある。
だから、勉強をしたからって、必ずしも幸せになれるとは言い切れない。
そう思っていませんか?
そうなんです。勉強ができたからって、必ずしも幸せになれるとは限らないのです。
逆に、「勉強ができてしまったから」不幸になってしまう例もあります。
例えば、自分は勉強ができるからと、勉強ができない人をバカにしてしまう人がいます。
勉強ができる頭を利用して、人を騙そうとする人がいます。
ここまで読んでみてどう思いますか?
「じゃあ勉強なんてしないほうがいいじゃん」と思っているかもしれませんね。
しかし、私は、「勉強することは素晴らしい」と心から言い切ります。
その理由をこれからお伝えします。
「これだけの文章を書くのに、どれだけの時間がかかったのだろう。」
二枚目を読み終えたあおいはふうっとため息をついた。手紙はまだあと三枚ある。
読むのも時間がかかるし、大変だけど、書く方はもっと大変だったはずだ。
まだ本題にも入っていなかったが、これだけ見知らぬ自分のために時間を使って手紙を書いてくれる人がいることに嬉しさを感じながら
読み疲れた目をもみほぐした。