【子供は閲覧禁止】なぜ勉強をしなければいけないのか。宿題の意味は?現役教員のぶっちゃけトーク
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「なんで勉強しなくちゃいけないの?」
「宿題って意味あるの?」
子供の頃一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
私は現在小学校教員をしていますが、私が小学生だった頃勉強が好きだったかと言われたら、全く好きではありませんでした。
しかし、周りもなんだかやっているし、宿題やらないと怒られるし、なんとなく勉強はやるもんだと勝手に思って過ごしてきました。
今、同じように「宿題やだ〜〜〜」「勉強やだ〜〜」と言っている子供達に対して、どんなことが伝えられるかなと考えて実際にその子にあった話し方で様々なことをつたえています。
今回はそんな長年の疑問であった「なぜ勉強をするのか」「なぜ勉強をしなければいけないのか」の答えのヒントになれば幸いです。
子供を説得するための理論武装では子供は動かない
まず初めにこれをお伝えしておきます。
多くのお母さんや先生が間違ってしまうのは、「勉強をやらせるための口実」を探してしまうところです。
つまり、「勉強はすることが当たり前」という前提に立って「どうしたら子供が勉強をするようになるのか」と考えた結果、大人のもっともらしい答えを用意して子供に伝えてしまうことです。
「勉強しないといい学校にいけないわよ」
「将来困るのはあなただからね」
「勉強をしないとみんなについていけなくなるよ」
こんな風に理論武装をしたり、恐怖を煽るようなことをしたとしても
子供の心は変わりません。やる気にもなりませんのでやめましょう。
まずは、私たち大人が「本当に勉強は必要なのか?」という根本に立ち返って考えてみることが必要なのではないでしょうか?
不都合な真実①学校の勉強は無駄が多い
これは、知識を得るため=勉強と仮定した場合ですが、この場合圧倒的に学校の勉強は無駄が多い。
一斉授業で進む進度。
勉強ができる子もできない子も一緒。
前に進みたくても進めない、復習をしたくてもできない。もちろんできない子への個別対応やできる子への知的好奇心を掻き立てるような特別問題を出したりする場合もありますが
知識を頭に詰め込むことを勉強だと呼ぶのであれば学習塾の方が効率が良い。
最近はyoutubeにも無料で勉強できる教材が転がっています。
もし、これを読んでいるあなたが勉強はテストの点数をあげて、いい大学を出ることが最大の目的であるというのであれば、学校は本当に無駄の多い空間です。すぐにやめて平日昼間から塾に通いましょう。
学校の勉強はもっと大切なことを教えてくれる場所でもあります。
(それは後ほどご説明します)
不都合な真実②宿題の多くは無意味
デューク大学のハリス・クーパー氏の研究結果です。彼は1989年から2006年までの200以上の研究を分析して一つの研究結果を発表しました。
クーパー氏によると、宿題によって得られる利益は年齢に依存しており、特に小学生の年齢の子どもが宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つからなかったという結果になりました。
中学生でも宿題が成績を向上させる「良い影響」を得ることはほとんどなく、高校生になってようやく宿題で学術的な利益を得られるようになります。ただし、1日2時間が限度で、それ以上宿題に時間をかけると利益は減少していくとのことです。
私が小学生の頃も「漢字の書き取り」「算数プリント」などをやっていた記憶がありますが、その漢字の書き取りも
「まず部首を1列書く→部首以外を書く」のようにただの文字の羅列を写していた記憶があります。
算数プリントも、わかる問題をひたすら解き、わからない問題は放置でした。これでは復習にも記憶の定着にもなっていませんね。
ここまで読むと、なんか勉強って意味があるの?宿題って意味があるの?と思ってしまいますよね?
では、なぜ勉強をしなければいけないのでしょうか?
勉強をした方がいい理由
まず、勉強をする理由の大前提をお伝えします。
それは、勉強をする理由は「人の数だけある」です。
これが正解。これが正しいというものはなく
納得する理由を自分で考え選べば良いと思います。
そして、どんなに考えても学校の勉強に意味を感じなかったら
やめちゃえばいい。
教員ですが、そう思います。今は多様性の時代。ホリエモンだって「現代に自分が子供だったら、確実に学校に行っていない」と発言していましたよ。
しかし、そうもいかない方も多いと思うので
私が考える「勉強をする理由」をお伝えしていこうと思います。
①知識ではなく、解決方法や思考方法を学ぶ
知識をただただ頭に詰め込むことは、勉強の内に入りません。
だって、スマホを開ければ、全ての知識は1秒で手に入る時代です。
では、勉強に向かっていた人と、向かわなかった人の大きな違いは何かと言うと
「解決策を探すことができるか」「どのように考えれば良いのかという思考ができるか」だと思います。
社会に出れば(出なくてもかな?)、様々な課題に直面します。
それに対して、どう解決策を考え実行に移していけるかが大切なのです。
先ほど言った宿題も
「いかに労力を最小限に抑え、課題をクリアするのか」を真剣に考えて実行すれば、案外良い勉強になるかもしれませんね。
②想像力を養うことができる
勉強すると、想像力が身につきます。
想像力は、様々なものを生み出すことができます。
社会に出た際、あなたは課題を解決するか、新しいものを生み出すことが価値が高いことに気がつくと思います。
その訓練ができるのが勉強です。
しかも勉強は
⒈時間や場所をとらわれなくてできる
⒉年齢関係なくずっと続けられる
⒊一人でも行える
という一番手に取りやすいものです。
③単純に楽しい
人間にはもともと知的好奇心というものが備わっています。
何もしなくても人は、新しい知識や経験を手に入れることを喜びとする習性があります。
現代ではなぜそれが生まれないのかというと勉強することが当たり前すぎるからです。そして、勉強を強制するからです。
それを何年も何年も矯正され続けていると
勉強=嫌なものというレッテルが頭の中にできてしまい、勉強をしなくて良くなると勉強に一切手を伸ばさなくなります。
だから、大人になるとほとんど勉強をしなくなるのです。
しかし、一度でも勉強を自らやり始めると、知的好奇心のスイッチが入り、勉強がどんどんしたくなるようになります。
つまり、強制しないことです。
一緒に楽しむことです。
ぜひやってみてください。